要約
この課では、各点に数の組を対応させる座標平面を導入し、それとともに二点間の距離と線分の中点を扱う。直線の傾きを定義し、それが選んだ点によらないことを証明して、鉛直な直線も含めた直線の方程式のさまざまな形を導く。続いて、平行な直線と垂直な直線、および連立方程式の解としての二直線の交わりを学び、一次的に変化する量の問題に応用する。
学習目標
- 座標平面上に点を表し、距離と中点を計算する。
- 直線の傾きを計算し、一点と傾きから、または二点から直線の方程式を求める。
- 傾きによって平行な直線と垂直な直線を見分ける。
- 連立方程式を解いて二直線の交わりを求め、量の間の一次的な関係を直線でモデル化する。
座標平面
実数は直線上の点として表される。すなわち、一点を原点として選び、単位の長さと正の向きを定める。フェルマーとデカルトの考え(彼らの後に整えられた形でのもの)は、このような直線を二本、垂直にかつ原点を共有するように用いて、平面の点を表すことである。各点 には、その横軸と縦軸への射影からなる順序対 が対応し、各順序対にはただ一つの点が対応する。数 と を の座標といい、二本の軸は平面を四つの象限に分ける。
座標によって、幾何の問題は代数の問題に変わる。平面上の曲線は と の間の方程式で表される。これが解析幾何の考え方である。
認めるユークリッド幾何の事実
解析幾何はユークリッドの幾何に取って代わるのではなく、それを翻訳する。解析幾何が扱う図形は初等幾何の図形であり、初等幾何のいくつかの定理が出発点となる。それらの証明はユークリッド幾何の公理的な構成に属し、このコースでは展開しない。そのため、この単元で用いるこの幾何の事実を次の一覧にまとめ、証明なしに認める。単元のある課がそのうちの一つを用いるときには、いつもこの一覧を参照する。
- 直線と軸。異なる二点を通る直線はただ一つである。座標軸は自由に選ぶことができる。任意の垂直な二直線は、その共有点を原点とし、それぞれに正の向きを定め、両方に同じ単位の長さをとれば、座標軸の系をなし、距離、角、図形はこの選び方によらない。
- 三平方の定理(ピタゴラスの定理)とその逆。三角形がある頂点で直角であるのは、その頂点の対辺の平方が他の二辺の平方の和に等しいとき、かつそのときに限る。
- 平行線。直線外の一点を通り、その直線に平行な直線はただ一つである。また、二本の平行な直線が第三の直線と交わるとき、第三の直線がそれらとなす同位角は等しい。
- 平行線と線分の比の定理(ターレスの定理)と相似。いくつかの平行な直線が二直線と交わるとき、それらが一方の直線上に切り取る線分は、他方の直線上に切り取る線分に比例する。また、角がそれぞれ等しい二つの三角形は、辺が比例する。
- 三角形の角。三角形の三つの角の和は二直角である。特に、直角三角形の直角でない二つの角は鋭角であり、鋭角の補角は鈍角である。
- 二等辺三角形。二辺が等しい三角形において、それらの辺に対する角は等しい。
最もよく使うのは第一の自由である。曲線を調べるには、その方程式ができるだけ簡単になるように、たとえば放物線の頂点を原点に置くように軸を配置するとよく、第一の事実により、それで一般性は失われない。
距離と中点
二点 と の間の距離は、認めた事実の第二である三平方の定理から得られる。二点を結ぶ線分は直角三角形の斜辺であり、その直角をはさむ二辺は軸に平行で、長さはそれぞれ横座標の差の絶対値と縦座標の差の絶対値である(二つの差の一方が零ならば、線分は一方の軸に平行で、その長さは他方の差の絶対値であり、これも公式が与えるとおりである)。
線分の中点の座標は、両端の座標の平均である。これを補題として述べるのは、垂直二等分線、放物線の対称性による方法、そして円錐曲線で用いるからである。
端点が と である線分の中点は次の点 であり、二つの半分の長さはそれぞれ の半分である。
証明
を中点とする。、、 を通り縦軸に平行な直線は、横軸とそれぞれ 、、 で交わる。認めた事実の第四である平行線と線分の比の定理により、 は と から等距離にあるので、これらの平行線が横軸上に切り取る線分も等しく、したがって は と のちょうど中間にある( ならば、三つの横座標は一致し、等式は明らかである)。
の横座標について解く。
横軸に平行な直線を用いて、縦軸上で同様に考える。
距離の公式による確認: と の座標の差は と の座標の差の半分であり、 と の間でも同じである。
点 と の間の距離を求めよ。
証明
直角三角形の直角をはさむ二辺の長さは、横座標の差と縦座標の差である。
三平方の定理により、斜辺の平方は直角をはさむ二辺の平方の和である。
距離は正の平方根である。
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